2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Cochran-Mantel-Haenszel検定とはいったい何なのか

2020/8/3 追記・細かな修正あり。 「Cochran-Mantel-Haenszel検定」(以下、CMH検定)とよばれる一連の方法について、いまいちよくわかっていない。 何がよくわからないかというと、僕は「Cochranの検定」と「Mantel-Haenszelの検定」は同じように層別化した…

2値データの解析:(1)カイ2乗検定

今回から、何回かに分けたシリーズを作ってみたいと思います。 このシリーズでは2値データの解析と題して、基本的に用いられる統計手法の紹介をしていきます。 第1回目は一般に「カイ2乗検定」とよばれることの多い統計的検定の話をします。カイ2乗統計量と…

層別割付、層別解析、サブグループ解析

今回は層別について考えてみます。 層別割付 臨床試験などの実験計画法を応用する分野では、明らかに結果変数に影響を与えるような因子を計画段階で制御することが重要になります。例えば、疾患の重症度が結果に大きく影響するものとすると、治療法をランダ…

診断法の評価:感度と特異度

今回は、検査の診断性能の評価として多く用いられる「感度」、「特異度」の概念と、異なる診断法におけるそれらの比較について簡単に説明します。 検査では、(1)疾患がある人をきちんと「疾患あり」と判別できること、また(2)疾患がない人は「疾患なし」と判…

Pearsonの相関係数とSpearmanの相関係数

相関係数には、いくつかの異なる計算方法があり、その解釈のしかたも異なります。 今回は代表的なPearsonの相関係数とSpearmanの相関係数を説明します。 Pearsonの相関係数 一般に相関係数とは、2変数の間の単調な関係性の度合い(一方が増えると他方も増え…